キャリアの日記

良い公文書を作っていくために、ブログで練習させてください。

キャリアとコーヒー

お題「コーヒー」

 コーヒーが飲めるようになったのは入庁1年目の冬。執務室にポットがあり、末席だった私は、朝から晩までのポット水くみ担当で、一日に2回は走って水場に行き、満タンにして走って戻るという微笑ましいが何にもならない仕事の一つを担当していた。ポットは先輩たちが良い仕事をするために必要との使命感もあり、一方で日によっては想定外に早く水が尽きてアラアラここの末席は使えないわねとなることもあり、ある種の強迫でもあった。
 そんなわけで、そんなポット様を使うような気には到底なれなくて、ポットで何かを飲むなんておこがましくて、ノドが乾いたら同フロアの自販機に走って買いに行っていた。それもめちゃくちゃたまに。基本的にはほとんど飲まないのが日常だった。
 そんなある日、ポット様のご機嫌(水の量)はいかがかしらと見に行くと、当時の隣の島の筆頭官(課長補佐寸前くらいだ)がコーヒードリップ中だった。別になんてことない風景で、わたしは後で様子をみようと席に戻りかけたのだが、その筆頭官は老けた芋洗坂係長みたいなナリで、まぁ良いおじさんなのだが、その人が、体に比して小さなマグに赤色の可愛いらしいコーヒーパックを挿してドリップしている様子に、なぜか笑えて見過ごせなくて、何を飲んでいるんですかと声をかけてしまった。末席苦節半年、ある意味先輩官へナメた口調で自ら話しかけた初めての瞬間だったかもしれない。普段なら先輩官のドリップを邪魔してはと踵を返して席に戻るのに、その赤色に先輩官の普段が見えたのかもしれない。すると、先輩官は、カルディー知らないの?1個やるよとコーヒーパックを私にくれた。初めてのカルディーで、初めてのコーヒーパックだった。課員費で買った使い捨てコップに教えてもらいながらドリップした。めちゃくちゃ苦くて、こんなものを皆さん飲んでるんですねと言ったら、笑いながらカルディーのミルクを足してくれて、その先輩官は席に戻った。結局それもまずくて、味わうこともなくカッと飲み下して席に戻った。水を足すだけしかしてなかったポットの水を減らした最初の瞬間だった。
 そこから早4年、私もコーヒーが大好きになっている。
※読み直しせず。誤字申し訳ありません。

彼氏と料理との関係

料理を作って彼氏を待っているなんて絶対にありえない。作った料理に怨念が籠って、普通にめちゃくちゃおいしかったとしてもすごい不味い気がして、彼氏に出せたもんじゃないと泣きたくなる。
 一方で、彼氏の目の前に出すときには同氏の一挙一足に注目して、美味しいという言葉、お褒めの言葉を今か今かと待っている。さっきまでは不味い不味いと思っていた料理を、彼氏の前に出した瞬間に彼氏に対するプレッシャー源となる。
 それでも男は特に褒めることなんて特になく、ただただ完食するだけで、それを女はどう評価してよいかわからず、男の帰宅後に疲労困憊する。
 ということで絶対作って待たない。どこまでやっておくかは自分との闘い!